レジリエンススキル「強み」

レジリエンススキル、今日のテーマは「強み」。

 

 震災のあった2011年秋に、最初の心のケアに関する研修会に参加しました。その時に外国のトレーナーから問われたことが今も心に残っています。


 「あまりにも多くのものを失ってしまったが、それでも残されているもの(強み)は何ですか?」と。


 切られた木と、残った切り株を比喩に話してくれたことを覚えています。


 その時点では心の整理がついておらず、自分の中にすっと入ることはありませんでした。


 が、「震災後の被災地の復興」を様々な場で見てきた今、強みが回復に役立つ実感が確かにあり、その言葉の意味に納得しています。


 立ち直るきっかけは

「もともと自分たちの中にあるもの」

「いつもやっていること、やっていたこと」「自分の得意なこと、好きなこと」

の中にあるということを。
 
大きな災害が起き、自分自身について見つめ直す機会を与えられた際に、指針を与えてくれたのが自分自身の「強み」だったのだと思います。

「自分自身を知ること」
「好きなこと・得意なことで無理なく貢献していくこと」
 
 「強み」は、継続性のある支援活動にもつながる、大事なキーワードのような気がしています。