高尾の森わくわくビレッジでの学び②
学びまとめ第二弾はリフレクションについて。
プログラムの中で、リフレクションツールづくりしました。
いろんなアイテムの中からビビッと来たのは木のサイコロ。
6面あるそれぞれに、
・表情
・数字
・漢字
・色
・形
・フリー(思いつかなかっただけ笑でも、今はまだ話したいタイミングではないのでパス、の機能や枠にとらわれずに自由に話すオーナーシップの保証、ということにしたら、なんだかしっくり)
を作成。
それを運試しで、出た目で振り返ってもいいし、面をクルクルさせて、今の自分の気持ちにあったもの選んでもいいし。
ついついリフレクションって、ファシリテーターが準備したたった一つのツール、問いでしてしまうこともあるけど、選択肢が多い方が話しやすい場合もあるし、多様なアウトプットの仕方があるほうが、そもそも出しやすいし(マルチプルリフレクション!)。
リフレクションツールづくりを通して思ったことは。
一つは、そのツールが醸し出すメタファーの濃淡によって、振り返りの方向性をある程度提供する側が決めてしまうことがあるなあ、と。
抽象度が高い方が、体験を自分ごととして考えられやすいかな。
具体すぎると、そのツールに当てはめすぎて考えてしまう場合もあると思うので。
(例えば写真を使っての振り返りで、扉が開いている写真をとって新しい世界が広がりました、みたいな)
なんといえばいいのでしょう、見栄えのいい?体裁のよいリフレクションっぽくは聞こえるけど、ほんとうにその人のためのものになってるのかな?とか。
いろんな選択肢がある中で、そのツールを使うことによって、リフレクションの深まりとか広がりがどうなるのか、使いながら見極めていきたいと思ったし、ツールをいくつか準備して、選ぶ設定で参加者のオーナーシップを保証した振り返りも今後試してみたいなと思いました。
高尾の森わくわくビレッジでの学び①
この週末は10年ぶりに高尾を訪れ、2日間体験学習や振り返りについて深く学びました。特に印象的だった点をまとめ。
1. 初頭効果と体験的な学習
人には、学んだことの最初の部分をよく記憶する「初頭効果」と呼ばれる心理効果があるので、ワークショップや授業の冒頭に体験的な活動を取り入れることで、学習内容の定着が図りやすくなる。なるほど。
では、なぜ体験的な学習が効果的?
それは、「感情が揺さぶられるから」。
楽しいと感じたり、わくわくするようなポジティブな感情は、脳の扁桃体や海馬を活発化させ、見聞きした情報を長期記憶として定着しやすくします。
ただ机に向かうだけでなく、まずは「楽しい!」という感情のきっかけを作ることで、その後の学びがより深く心に残るようになります。
2. 認知能力と非認知能力への同時アプローチ
体験的な学習は、単に知識を覚える認知能力だけでなく、非認知能力(意欲、協調性、自制心など)も同時に育むことができます。
たとえば、漢字の学習。ただノートにひたすら練習するのではなく、遊びの要素を取り入れると...
実践例:
「口」という漢字に「二画」足してできる漢字を2分間でできるだけたくさん書いてみる。
「目」や「田」などが思い浮かびますが、誰かが書いた「甲」を見て、別の参加者が「由もそうだ!」と気づく、といったやりとりが生まれます。
このプロセスを通じて、参加者同士の協力やコミュニケーションが促され、多様性を受け入れたり、共創したりといった非認知能力が自然と養われていきます。
学習内容を体験的なものにすることで、いろんなものにアプローチできちゃう、使わない手はないですよね。
3. 心理的安全性との関連
このようなやりとりを通じて、参加者同士の関係性に少しずつ心理的安全性が生まれていきます。
「この場は安心できる」という感覚が育つと、無駄な緊張感が和らぎ、学びに対するハードルが下がります。その結果、より自由に発言し、失敗を恐れずに挑戦できる安心な学習環境が構築されていきます。
つまり、体験的なアプローチは、学びを定着させ、非認知能力を育むだけでなく、学習効果を最大化する良い環境づくりにもつながる!
使わない手はないですね(2回目笑)
今回は第一弾として、体験的な学習の重要性についてまとめました。
次回は振り返り編!
ジェミニにまとめてもらった今のPA観
PA(プロジェクトアドベンチャー)って聞くと、「難しそう」「決まったやり方があるのかな」って感じるかもしれませんね。でも、もっと自由に考えてみませんか?
フルバリューコンセプトやチャレンジバイチョイス、体験学習サイクルといった、PAが大切にしている考え方や、アクティビティを通して学ぶ方法は、すべてを完璧にこなす必要はありません。(できないし笑)
今の自分や、関わる人たちに合わせて、その一部をちょっと借りてみたり、自分なりにアレンジしてみたりするだけで、ぐっとやりやすく、取り組みやすくなるはずです。
「PAとは何か?」を突き詰めても、答えは広すぎて、かえって分からなくなってしまいますよね。
「PAのどんな部分を活かしたいかな?」とシンプルに考えてみるのはどうでしょう?
それは、生き方としてのPAかもしれません。例えば、フルバリューな生き方や、人との接し方の羅針盤として取り入れる、といった感じです。
あるいは、やり方としてのPA、つまりアクティビティを通して、意図的に人とのかかわり方を学ぶ機会をつくる方法を試してみるのも良いですね。
どちらか片方だけでもいいし、両方を少しずつ取り入れるのもあり。グラデーションのように、自分に合う形を探していくのも楽しいかもしれません。
たとえば、活動の最初に「4つの約束」を提示するやり方があります。
でも、それをそのまま使うのではなく、「これからどんな活動をしたい?」「終わった時にどんな気持ちだといいかな?」とみんなに問いかけて、出てきた意見を大切にしながら進めてみる。そんな風に少しアレンジするだけでも、活動はぐっと意味深いものになるはずです。
専門用語を使わずに、大切にしたい考え方を伝えることに挑戦してみるのも、面白いかもしれません,
まずは、ご自身がどんな体験を通してPAに出会い、どう感じているかをゆっくり考えてみるといいのかなと思います。
その時に感じた「素敵だな」と思う気持ちこそ、きっと周りの人にも伝わるはずですから。
体験学習に関する偉人の言葉
・若いうちに学んでおかなければならないことは、学びたいことを直接体験することである。
byプラトン
・学びは直接に体験するプロセスの中で起こることがベストである。
byアリストテレス
・人は経験を振り返ることで学ぶ
byジョン・デューイ
・外的な世界とのかかわりの中で、自己認識の範囲を超えて新しい思考や行動を試す時、さらにその体験と考え方を自己の内面で振り返るときである。
by kolb
・冒険とは、人の外側で起きていることではなく、内側で起きることだ。
byD.Glayson
・私たちは何か困難や試練にぶつかり、時に失敗し、最大限の努力をして乗り越えていくときに自己の本当の強さと限界を知る
byマズロー
アインシュタイン150の言葉より
・常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。
・人に対して正しく賢明な助言をすることはできる。しかし、自分が正しく賢明に振る舞うことはむずかしい。
・われわれはいろいろなことをするが、なぜそうするのかを知らない。
・人はみな、自分の靴のサイズで物事を計る。
・いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません。
・人はみな、自らの宇宙論をもっています。そして、誰もが自分の理論は正しいと言うことができます。
・身を切るような体験を通して、わたしたちは学びました。合理的に思考したからといって、社会生活に生じる問題がすべて解決できるわけではない、ということを。
・人間の真の価値は、おもに、自己からの解放の度合いによって決まる。
・大切なのは、疑問をもち続けること。
・神聖な好奇心を失ってはいけない。
・思考とは、それ自体が目的である。
・人間にとって最も大切な努力は、自分の行動の中に道徳を追求していくことです。行動に現れる道徳だけが、人生に美と品位をもたらします。
・何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない。
・想像力は、知識よりも大切だ。知識には限界がある。想像力は、世界を包み込む。
・知恵とは、学校で学べるものではなく、一生をかけて身につけるべきものです。
・教えるということは、こちらは差し出したものがつらい義務ではなく貴重な贈り物だと感じられるようなことであるべきです。
・創造的な表現をすることと知識を得ることに喜びを感じさせることが、教師にとって最高の技術です。
・その人そのものの姿と、他人がどうその人をとらえているか、あるいは少なくとも、どうとらえていると口に出しているかとの間には、あまりにも大きな隔たりがあります。しかし、そのすべてを機嫌良く受け入れなければなりません。
アイスブレイク+α
ワークショップの冒頭に組み込むアイスブレイク、その後の本題へとつなぐ意味合いも持たせると、学びに広がりが生まれます。
では、どんな要素を含めたアイスブレイクがあるのか。
以下にまとめてみました。
①多様性
②視点を変える
③伝え方
④受け取り方
⑤情報の共有
⑥エラーオッケーの安心な場作り
⑦協力、協働
⑧簡単な合意形成
⑨コミュニケーション
⑩創造する
まだあるかな...?
ワークショップの目的に応じて、これらの意味を含めたアクティビティを、難易度やグループサイズにも配慮しながら行っていくと、アイスブレイクしながら、プラスαの効果が期待できます。
口に二画足すと?
めちゃめちゃ使い勝手の良い、それでいて誰に対しても簡単にできて(多分小2くらいからオッケー)、時間もかからないオススメのアクティビティを一つ。
「人と一緒に学ぶことの意味」に落とし込むこともできるし、実施後に調べ学習につなげることもできるし。
なので、調べ学習の導入でも使えます。
国語の授業開きにも。
以下詳細。
「漢字の口+二画」アクティビティ。
大体制限時間2分で出来るだけ多く出す、という設定でします。
①個人で探す
→その後、「何個見つかった?」だけだと、個人間の競争や能力に焦点があたります。
いわゆる"やって終わり"状態です。
②個人で探す→共有する
だと、お互いに見つけてなかったものが知れるので、「あ〜、それもあるよね」などの声が出ます。
更に、例えば誰かが「甲」の字を発見していたら、じゃあ「申」や「由」もあるよね?などのアイデアの触発が起きます。
③体験後に、「なかなか出なかった後の次に出た漢字は何ですか?」と問いかけることで、例えばアイデアの創出にはどこかでブレイクスルーが必要だという気付きにつながる場合があります。
例:
田、目など、口の中に二画を探している
→白、石など口の外に二画を探すブレイクスルーが起きる
④体験後に、「今の活動を踏まえて、新しい漢字を作りましょう。」と問いかけることで、例えば"新しい"をつくるには既知の情報の組み合わせが必要なことや、そもそもある程度の知識がないと新しいものは作れない、などの気付きにつながる場合があります。
⑤最初に、「例えば目や田がありますよね?」のように説明することで、それがフレームになることも。ファシリテーターが学びを促進するために、どんな言葉を示すかを考える機会に。
アクティビティを実施するときは、場の目的や参加者の状態を考慮したうえで、多様な観点のどこを強調したいかを考えて、どんなアクティビティを設計するかが大切になります。
それによって学びの方向性が変わってしまうこともあるので。